コンクリートの劣化解説
コンクリート構造物は経年や周囲環境により、様々な劣化・変状が生じます。代表的な劣化を解説いたします。
【ひび割れ(クラック)の解説】
ひび割れ(クラック)とはコンクリートに生じる亀裂のこと。
別名:クラック
ひび割れ(クラック)の発生原因
温度変化・収縮挙動・荷重の作用・内部鋼材の腐食やアルカリシリカ反応等など多種多様。
・乾燥収縮によるひび割れ
・温度変化によるひび割れ
・ASRによるひび割れ
・凍結融解によるひび割れ
・水和熱によるひび割れ
・火災によるひび割れ
・構造ひび割れ
・過荷重によるひび割れ
・地震によるひび割れ
【浮きの解説】
浮きとはひび割れや圧力の影響により表層のコンクリートが剥離しつつある状態。
浮きの発生原因
ひび割れがコンクリート内部で連続したり、コンクリートの内部鋼材が腐食膨張することにより浮きが生じる。
・コンクリート内部のひび割れ
・コンクリート内部鋼材の腐食膨張
【ジャンカ(豆板)の解説】
ジャンカ(豆板)とは一部の範囲に粗骨材が集中した状態。
別名:豆板(まめいた)
ジャンカ(豆板)の発生原因
コンクリートの練り混ぜが不十分であったり、打設後のバイブレーターによる締固めが適切でなかった場合に材料が不均一となり、一部の範囲にジャンカ(豆板)が生じる。
・練り混ぜ不足
・バイブレーターによる締固め不足
【剥離・欠損の解説】
剥離・欠損とは表層コンクリートが剥がれ落ちた状態。
剥離・欠損の発生原因
「浮き」状態であった表層のコンクリートがひび割れの進展や内部鋼材の腐食が進行することにより剥離が生じる。
・ひび割れの進行
・内部鋼材の腐食の進行
【コールドジョイントの解説】
コールドジョイントとは打設されたコンクリートが一体化していない状態。
コールドジョイントの発生原因
コンクリート打設時の打ち継ぎ間隔が適切でなかったことにより、 初めに打設されたコンクリートが次に打設されたコンクリートと一体化しないことにより生じる。
・ 不適切な打ち継ぎ
【エフロレッセンスの解説】
エフロレッセンスとはコンクリート中の可溶性物質がコンクリート表面に析出した状態。白華現象。
エフロレッセンス の発生原因
コンクリート内部の水分やひび割れから侵入した雨水等がコンクリート中の可溶性物質とともにコンクリート表面に移動し、コンクリート表面に濃縮、沈着することにより生じる。
・水分の侵入及び逸散の繰り返し
【漏水の解説】
漏水とはコンクリートの内(外)に水分が漏れ出す状態。
漏水の発生原因
背面側に存在する貯留水・雨水等の水分が部材を貫通したひび割れ・コールドジョイント・目地等から内部に侵入することにより生じる。
・貫通したひび割れ・コールドジョイント・目地からの水分の侵入
【錆汁の解説】
錆汁とはコンクリートの内部鋼材が腐食し、その錆汁がコンクリート表面に滲み出た状態。
錆汁の発生原因
ひび割れから侵入した雨水等の水分が、内部鋼材の腐食を助長させ、水分の逸散とともに茶色の腐食生成物が滲み出ることにより生じる。
【中性化の解説】
中性化とはコンクリート中のアルカリ分が炭酸化し、細孔溶液中のpHが低下する状態。
中性化の原因
コンクリートのセメント水和物が二酸化炭素と炭酸化反応を起こすことにより生じます。
【凍害の解説】
凍害とはコンクリート中の水分の凍結膨張圧力によりひび割れや剥離が生じた状態。
凍害の原因
コンクリート中の水分が凍結・融解を繰り返すことにより、凍結膨張圧がコンクリート内部に発生させることにより、ひび割れや剥離が生じる。
【アルカリシリカ反応の解説】
アルカリシリカ反応(ASR)とは、コンクリート内部に生じたゲル状物質がコンクリート中の水分を吸水し膨張することにより、ひび割れを起こし耐久性が低下する状態。
アルカリシリカ反応の原因
コンクリート内に存在する有害な骨材がアルカリと反応することにより、ゲル状物質を生成する。
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